１．県議会を徹底的に洗濯しよう！

（ａ）住民訴訟・情報公開訴訟

「２１世紀座住民訴訟」は７月２８日に原告敗訴の横浜地裁判決があり、原告控訴。３月１７日に請求棄却の高裁判決。

「ごみ焼却炉談合住民訴訟」は横浜地裁で差戻審が係属中である。

首都圏１都５県（茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉）の住民が１１月から１２月にかけて６地裁で「八ッ場ダム住民訴訟」を提起。利根川水系に位置しない神奈川県民は訴訟の当事者にはあたらないが、無駄な公共事業を問う意味で訴訟の支援を行った。

「さがみはら市民オンブズマン」による相模原市公共下水道工事住民訴訟の提起（３月１６日）を支援した。

オンブズマンへの市民からの相談が契機となり、野毛（横浜市中区）の競輪場場外車券売場設置許可処分取消の住民訴訟の提起を支援した（東京地裁係属中）。

葉山町民オンブズマンによる「公共下水道事業への公金支出差止め」請求訴訟は横浜地裁、東京高裁での敗訴判決を受け上告をしていたが、６月１０日、最高裁（第１小法廷）は上告棄却の決定を下した。

横浜市議が「代替地」として栄区野七里の市有地を有利に譲りうけた疑惑に絡んで提起した「いたち川河川改修工事情報公開訴訟」は、１１月２６日、最高裁が地裁・高裁の公開判決を維持する決定をくだし、不動産鑑定評価書の全面開示が実現した。

１．横須賀市における参院選ポスター掲示板の発注について、１０月４日、横須賀市在住のオンブズマン会員が住民監査 請求を行った。請求は、市に損害はないとして棄却されたが、入札契約の適正化を具体的に求める付言がついた。

２．オンブズマンへ元職員から情報提供のあった横浜市脳血管センターの杜撰運営について、９月２日、適正な監査を行うよう要望書を提出した。

１．横浜市、川崎市などで行われつつある入札契約制度改革の実効性を点検した。

２．オンブズマンへ市民から情報提供があり、県下各市における医師会への補助金について、情報公開により収支状況の調査を行った。

３．県および県下自治体の徹底した情報公開の推進への働きかけ

３カ年続けて行った首長交際費の県下全自治体調査は、前回調査で透明度が大幅にアップしたことを受け、間隔を開けて定点観測を行うこととし、今年度は実施しなかった。

第９回を迎えた全国情報公開度ランキングでは、神奈川県が昨年度の３２位から５位に順位をあげた。昨年度低位に甘んじたことに対して松沢知事が危機感を抱いたことは容易に推察できる。オンブズマンでは、情報公開制度のあり方について県が行った意見募集に応じて１０月に意見書を提出した。

４．県下の各地域の市民オンブズマンとの交流、支援

（１）南本牧最終処分場見学会

　横浜市が２０１４年の供用開始を目指して建設計画を進めている南本牧埠頭第５ブロック廃棄物最終処分場について、１１月４日に現地見学と市当局からの聞取りを行った。１６名参加。

（２）全国市民オンブズマンとの連携

　大川代表幹事が全国市民オンブズマン連絡会議の代表幹事を兼務した。

　第１１回全国市民オンブズマン函館大会が８月２８，２９日に開かれ、「かながわ」から８名が参加した。

　第９回全国情報公開度ランキングの一斉請求（１１月２９日）に参加した。結果発表は３月１９日。