平成17年度の市会各派の政務調査費

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　綾部　祥一郎

平成17年度の市会各派の政務調査費は本年4月末頃に市会議長宛に提出された。

会派ごとの収入、支出、差し引き金額は以下の通り。

会派名	収入	支出	差
自由民主党	200,750,000	200,750,004	-4
公明党	105,600,000	105,600,029	-29
民主党ヨコハマ会＊	178,200,000	178,204,078	-4,078
日本共産党	39,600,018	39,585,983	14,035
ネット	39,600,000	39,624,026	-24,026
無所属クラブ	33,000,000	33,000,000	0
合計	596,750,018
	約６億円

＊ 民主党と横浜みらいの2会派は5月から一つの会派、民主党ヨコハマ会になったので、収支の金額は4月までの2会派分と5月からの統一された会派分の合計である。

収支報告書はA4　の一枚の紙で、表書きの裏に添付のような表がついている。

サンプルは自由民主党のもので、同党、共産党、合併前の民主党はパソコンで印字してあるが他の会派は手書きである。

　議会事務局の人に、収支報告書の他に領収書や政務調査の成果などを示す文書が添付されていたらそれも閲覧したい、と申入れたが、そのようなものは無い、とのことであった。この表一枚で、「2億円はちゃんと使った」ことが明らかになる、と言うわけだ。

使途の「項目」は横浜市会政務調査費の交付に関する条例施行規定第4条別表そのまま、使用目的を示す備考は別表に記載例が

研究会費	各会派において行う市政に関する研究会に要する経費(会場費、研究資料費等)

の如く書いてあるから、それに倣って書けば無難なわけで、自民党、民主党、無所属クラブの備考欄は別表の丸写しに近い。同じ項目について公明党は「五大市政策研究会等資料費、交通費」と特色を見せたが以下はほぼ同様、ネットは「会議室使用料等」と丸めて簡略化、共産党は「団研修会」と記載、ほかの各項目について独自色を発揮している印象。

当然の事ながら、どの会派も「これはおかしい」と思われるような支出内容は書いてない。

　金額については共産党が利子収入を加え、若干の残金を返している他は各会派とも満額使用ないし小幅の支出超過となっている。

　支出の裏付けとなる領収書については2004年の10月、11月にネットと共産党の事務所で閲覧させて貰ったことがある。このとき他の会派はオンブズマンからの「閲覧させていただきたい」という「お願い」にも、その後の「再度のお願い」にも一切回答を寄越さなかった。（会報第29号）

　その後状況は改善されて居るであろうか。