危険水域にある横浜市職員の仕事振り

　　　　　　　　　間瀬　辰男

☆戸塚区役所に区長室が見当たらない

　戸塚区役所には区長室の存在を示すものがない。区長室が有るのか無いのか、どこに居るのか居ないのかが全く分からない。区長の谷内徹は、着任早々大黒埠頭にある横浜市営の有料魚釣り場の中に、夜間、フェンスをよじ登って侵入して、黒鯛釣をしたという不祥事を起こした経歴を持つ人物である。夜行性があるのか、暗いところが好きなのか、人前に出たがらないようである。したがって、区役所職員があげてその存在を秘匿するのに汲々としている。そのくせ、福祉施設などには行こうともしないのに、工場には行きたがる。製パン工場、菓子工場は特に好きなようなのである。製造現場に出入すれば、そこの製造物の恩恵にあずからないで帰るということは常識的にはありえない。筆者にも新入社員だった頃、ビール工場に見学に行く機会があった。昔のビール工場というのは、案内役の課長は昼間からビールを飲んでいた。見学者も試飲の恩恵にあずかって帰ってきた記憶がある。

☆駐輪禁止区域に臨時駐輪場設置

　戸塚駅東口に、横浜市営駐輪場がある。その前の歩道は駐輪禁止区域であるから、監視員が時々駐輪車の撤去持ち去りをしている。有ろうことか、その場所に「駐輪場契約者専用臨時駐輪場の看板が立てられたのである。悪い冗談にもほどがあると、戸塚土木事務所に連絡したところ、土木事務所が指示したと宣まわれたのには仰天した。説明によれば、駐輪場は市の運営であり、その建物の管理は戸塚土木の所管である。建物の修繕工事のために契約者に不便をかけないようするための措置であるというのである。しかし、そういう理由で駐輪禁止を解除するというのは、解除手続をしていないという違法がある。そのうえ、そういう理由で駐輪場として使えるのなら、駐輪禁止区域にしてある理由もなくなるから、常時駐輪場と使用することもできるではないかとねじ込んで、看板を撤去させた。公共物を自分たちのものであると思っているのである。職員の能力はこれほど低いのである。気をつけて見張っていかなければならないのは情けないことである。

☆電気コードとワイヤーハンガーのごみ分別は同じか違うか

　ワイヤーハンガーとは、クリーニング店からワイシャツが帰ってくるとき付いてくる針金でできたハンガーのことである。コード、ハンガー共に金属が主たる素材であるから、資源ごみというのが正解と考えがちだが、横浜市の分別ルール違う。電気コードは燃やすごみと一緒に、ワイヤーハンガーは金属として缶ビンの日に出すというのが正解であるそうである。何故、そうなるのかは分からない。おそらく大きな声では言えない理由なのだろう。下種の勘繰りをすれば、処理業者の都合であろう。つまり、処理業者の便益が市民の常識、便益よりも優先されるのである。それとも、職員のレベルが低いだけなのか。納得のいかない話がまかり通っている。

☆交通局の腐敗体質は続く

　交通局は、過去に闇専従、料金抜き取り、一般会計から補助金の不正請求など上から下まで不正の固まりのような組織だった。ところが、未だにその根は絶たれていないということが分かる事実に遭遇した。過日、市役所の桜木町よりの空地に交通局職員の従組員と分かるゼッケンをつけた集団群れを成していた。一般人がそんなことをすれば、たちまち係員が飛んできて排除にかかるのに放置しているのである。そこで、指揮者らしい者に、ここで集団示威行為は禁止されているのではないかと問うた所、彼は「社会貢献である」といって指差した方を見ると、なるほど空き缶が積んであった。しかし、空き缶を拾っているのは少数であり、朝から夕方まで空き缶拾いをするというのは缶の方が、朝のうちになくなる。要するに、見え透いた嘘をつくのである。嘘つきの体質が染み付いているのである。嘘つきは泥棒の始まりなのである。

☆障害者福祉の杜撰

　健康福祉局は、「障害者ガイドボランティア事業」「障害者ガイドヘルプ事業」という紛らわしい２つ補助金事業をしている。この２つの事業のいずれにおいても不正請求が行なわれた。我々から見れば、制度設計が杜撰すぎるの一言である。自分達の仕事は税金を使っているものだという緊張感の欠けらもないのである。既に会報で掲載したように当オンブズマンは改善のための質問書を健康福祉局に提出し面談を求めているが、未だに何の音沙汰もない。

☆横浜の小中学生は３つもテストを受けさせられている

　新聞紙上では、国の全国統一学力テスト問題で賑わった。余り知られていないが、神奈川県も「調査」と称する学力テストを行なっている。その上、横浜市もまた「調査」と称する学力テストを行なっているのである。嘗て神奈川県には「アチィーブメントテスト」という悪名高きテストがあった。それはなくなったが、役人の悪知恵は底知れない、どっこい生きているのである。生徒から代金を徴収しその印刷費の高さを当オンブズマンが問題にした校長会行なっていたテストは、今は前記の「調査」に化けているのである。しかも、いつの間にか全額公費負担になっているのである。役人の悪知恵恐るべしである。