市民からの通報に対する回答
間瀬 辰男
１ 市バスのナンバープレートについて
[通報の内容]
交通局が市バスの「ナンバープレート」を通常のナンバープレートではなく、２８８０円割高な指定した番号を交付される「希望ナンバープレート」を採用したのは、無意味でムダである。
[情報公開と職員面談で分かったこと]
このようなことが始まったのは、平成２０年１月１５日決裁の「平成１９年度一般乗合自動車（第２次）購入契約変更について」という１枚の決裁書によってです。この時は１０台が対象です（総台数は約８００台ということを考えると、遊び半分としか考えられない、そんなに良いことなら即座にやるべき）。金額にすれば通常分との差額は２８，８００円です。理由は、「
[申し入れたこと]
決裁書の内容と職員の説明では、導入の経緯・効果が全く理解できないので廃止を申し入れた。なお、具体的効果としてあげた理由は以下の２つしかなかった。
・忘れ物をした乗客の問合せへの対応
・運転者が当日自分が乗車する車両を見付け易い
いずれも、民間会社が聞けば冗談ではないかという事柄である。
真に不可解なことは、このことを外部に広報したことがないこと、決定的におかしいのは市の管理番号を優先するので希望番号を取得できない場合が発生することである。また、誰がどういう目的・効果を示して言い出したのか、目的・効果を検討したのかが分かるものは何もないとお粗末さである。
[感想]
日常的にこのようなやり方で、このようなことが行われているとすれば、経営不振の理由が分かる。
２ 消防団員への親睦会入会強制について
[通報の内容]
消防団員活動奨励費の廃止によって、活動奨励費から支出されていた飲食費がなくなったために、団員から親睦会年会費という名目で飲食費を集めるために、わざわざ親睦会なる人格なき団体を設立するのは必要ない。親睦会の都度、企画・開催の都度会費を集めればすむことではないか。しかも、職制を通して入会を要請されるというのは末端団員としては断りがたいやり方である。また、退会は①本人が死亡したとき②消防団を退会したときとされており、継続を強制し任意の退会が認められていない。役員の選出・予算決算・総会など規定も運営方法も明確でない。
（注）別紙の「消防団親睦会入会のご案内」及び「消防団親睦会入会書」を参考にしてください。
[小生が質した消防局の見解]
・小生の質問
市長殿 １０.４．２７
消防団親睦会について
以下につき、尋ねたい。
１ 消防団において、「○○消防団親睦会」などの名称で団員を対象とした親睦を主目的にした団体が設立されているようであるが、その存在について把握しているか。
２ 把握している場合、その会則および運営方法を把握しているか。
３ 把握していない場合、会員の勧誘方法および会則の退会規定が憲法に抵触する内容になっているので、実情を調べる必要があると思うが、見解はいかがか
・市長からの回答
間瀬 辰男 様
このたびは、「市民からの提案」をお寄せいただきありがとうございました。
ご意見をいただきました件について、次のとおりお答えします。
本市消防団の団員を対象に親睦を主目的とした団体（いわゆる親睦会）については、複数の消防団で任意の会として結成していることは承知しています。
団員個人の自由意志が尊重されることなく、入会・脱会等が定められている場合には、御指摘のとおり、適切でないものと考えますので、会則・規約等について確認の上、指導していきます。
今回いただいたご意見については、本市消防団を運営していくための、貴重なご意見とさせていただきますので、ご理解くださいますようお願いします。
平成22年５月11日
（総務課 電話：045-334-6515 FAX：045-334-6517）
（市民からの提案 第22-250021号）
[感想]
消防団とは、飲み食いを楽しみにする集団であると聞いていたがその実態を確認した思いである。また、消防団裁判で主張された「権利能力なき社団」という２面性を実現しようという企てなのだろう。
「消防団親睦会入会のご案内」の内容は、独善的な断定の固まりで、品性を欠如し他人に威圧感を与えるもので、公務員の団体とは違うものを感じさせる。公務員であるということとそうでないことをごちゃ混ぜにした陰険さを感じる。「消防団親睦会入会書」の表題が「申込書」でなく「当親睦会の趣旨を十分理解しましたので」のくだりと合わせると「誓約書」のように見える。入会したら退会が認められないことと合わせると足抜けさせないぞという恐ろしい会なのだろう。
規約を入手したいので、送っていただけるとありがたい。