政務調査費控訴審 １０月４日に１回で結審

　　　判決は１１月５日(金)１３時３０分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　間瀬　辰男

　当オンブズマン会員伊藤豊、小嶋哲雄氏が行なった政務調査費違法使用分返還請求事件は、市長に対し約３３０万円を自由民主党横浜市会議員団に返還請求せよとの判決で勝訴した。この事を受けて、小生は会報５６号で「政務調査費違法使用分返還請求事件敗訴で市長が控訴する正当性はあるか」と控訴の不当性を警告していた。

　控訴審での我々の主張は、控訴の却下である。詳しくはホームページに掲載してある控訴理由書をご覧戴きたい。控訴審は最初の期日である１０月４日１回で結審した。判決は１１月５日（金）１３時３０分東京高裁８１２号法廷である。

　なお、控訴に当って、議会局が起案し市長が決裁するという不可解な手続が踏まれた。また、控訴することの決裁書の情報公開を市長に請求したところ、文書の存在に触れることなく、弁護士費用支出の決裁書のみが開示されるという文書隠しが行なわれた。そこで、文書が有るのか無いのかを質したところ、議長が保有しているので開示しなかったというのである。控訴の決裁権限者が市長なのに、なぜ議長が保有しているのか、議長が保有していることについて請求を受付けた時になぜ教示しなかったのかという、いつもどおりの「姑息と」という出鱈目問題が生じている。この点については、今後不服申立で是正を求めていきたいと思っている。