雑感

　　　　　　　　　　　　　　　　間瀬　辰男

＠名古屋ができて横浜はなぜできない

　　　　　　　　　市民税の恒久減税

＠究極の住民福祉は減税である

　税金は、我々の可処分所得を減らすものである。だから、少ないに越したことはない。横浜市の現状をみれば、無駄が多すぎるので減税は簡単に出来る。例えば、１１月に横浜スタジアムで急に道路整備が始まった。今まで長年平らの空間であったものに道路工事が始まったのである。長年、その状態に不便・不満がなかったからそういう状態であったのに、改善と称してそんなことに金をかける必要があるだろうか。今、この国では道路などのインフラの耐用年数経過の改修費の捻出が議論されているのに、必要も無いものを新たに作るということをしているのである。

＠名古屋は市民税５％の恒久減税

　公明党が賛成に回るので条例の成立が確実となった。横浜も次回統一地方選挙では是非成立させる体制に持ち込みたいものである。

＠禁煙地区の過料徴収員は廃止せよ

　横浜駅などの禁煙地区で行なわれている過料の徴収員の人件費だけで税金１億円余が使われている。４５人もの人員を投入して過料の徴収は微々たるもので大幅な赤字である。逆に言うと、そんな大金を投入する必要性が薄れたということである。必要のないものは廃止の見直しをすべきである。徴収の成果があると言うのなら賽の河原・もぐら叩きのような過料を取る方法では効果が無いということであるから、やはり廃止の見直しをすべきではないか。何と言っても、強制や権力の臭いがする町が居心地がいいとは感じられないことに気がつくべきである。

　面白いことに、伝え聞くところによると、横浜駅前の喫煙所が廃止されたということである。廃止した理由を知りたいものである。

＠振り込め詐欺は虚構ではないか

　振り込め詐欺は虚構ではないかという疑問を感じたので、刑事法廷でその種事件の傍聴をしてみたいと思っていたがなかなか出会えなかった。偶然見つけたのがこの事件で、６月の２回目の期日であった。この時も追起訴だけ、３回目も実質は追起訴だけという進行で結審した。判決を含め、この事件は杜撰な裁判だった。「司法の暴走」ということが週刊誌の表題になる時代を納得させるものだった。

　被告は、精神能力が正常と言うには疑問なしとしないところがある、ホームレスの保護施設にいた人物である。そこに投入された運送関係の求人募集のチラシを見て電話した相手から、こちらから連絡すると言われ待っていたところ連絡があり、その後、その指示に従い金銭の受領をしただけという行為を詐欺罪として起訴されたのである。つまり、いわゆる受け子といわれる役割をしたことが詐欺の共犯に当たるとして懲役６年の実刑判決となったものである。弁護人は国選で、弁護意欲の気配は感じられなかった。だから、小生がこれは杜撰判決だと思っているような判決にも控訴はしなかった。

　どこがおかしいかと言うと、詐欺罪は人を騙して金銭を騙し取ることにより成立する犯罪であるから、騙すという行為が必要である。ところが、被告は騙すということはおろか、金銭を騙し取るという全体像に何ら関わっていない。ただ言われるままに金銭を受け取りに行き、多額といわれる金銭を受領し、指示役に渡しただけである。そして、被告が受けた利益は僅か１回２万円である。これでは単なる使い走りの手間賃である。複数人で行なう犯罪を共犯と言うが、共犯と言えるためには共謀・共同実行の意思が必要である。この事件では、共犯者の氏名・存在は不詳のままであり、検挙もされていない。現金はどういう状態で受け渡しされたか、その場で数えたか、周りに人はいたかなど金銭授受の現場についての事実は何も明らかにされていない。２万円の受領で共同実行と言えるか。本来、真実の発見を旨とする刑事裁判の役割を裁判所が果たしたとはとてもいえない裁判の経過・判決だった。最近、警察・検察・刑事法廷は事件が無くて困っているのではないだろうか。刑事裁判というものは、事実を徹底的に追求もののはずだが、こういうことが行なわれているのはなぜだろうか。この事件の被告が何の抵抗もできないことを見越していたとしか思えないのである。世間の目に触れないところでこんな事が行なわれているのである。